☆超重要☆少子高齢化問題って何?

日本が日本であるために

少子高齢化問題という言葉はメディアを含めてよく耳にする言葉です。
しかし、何がなぜ問題なのかを考えてみると
いろいろと思うところが出てきます。

思考停止でメディアを盲信せずに考えたいものです。

この記事では違った視点から書いていきます。

少子高齢化は問題ですらない

まず最初に結論から言います。
私の考えでは少子高齢化」は問題ではありません
少子高齢化を問題と捉えることに問題があると考えています。

そもそも平均寿命が80歳を超える人生100年時代と言われているにもかかわらず
平均寿命が60歳前後だった時代の常識を色濃く残していること自体が滑稽です。

社会を良くするためには何が問題なのかを正しく認識する必要がありますが、
今の日本社会では問題ですらないことを問題と扱っていることが多いように感じます。

少子高齢化とは

少子高齢化とは一般的に
子供の数が減る(出生率低下)現象=少子化
高齢者(65歳以上)の割合が増える現象=高齢化
という2つの現象が同時に起こることをいいます。
これを問題と言っているわけです。

少子化の定義
少子化とは
15歳~45歳までの女性が一生のうちに産む子供の人数が
平均2.08人を下回った状態のこといいます。
この数を下回ると人口が減少につながるとされています。

高齢化の定義
高齢化とは
65歳以上を高齢者と定義して人口あたりの割合が増加することをいいます。
高齢者の割合が7%以上で「高齢化社会」
14%以上で「高齢社会」、21%以上で「超高齢社会」
と言われています。

個人的な意見にはなりますが
少子化はともかく、
高齢化の定義はいつ見ても滑稽に見えます。
時代遅れの物差しを一体いつまで使うんだって感じです。

少子高齢化問題とは?

少子高齢化問題とは
少子高齢化が進む現状を問題であると捉えた思想のことです。

では、少子高齢化の何が問題とされているかを見ていきます。

少子化による問題
少子化が進むと生まれてくる子供の人数が減るため
将来的に国を支える担い手が減ります。
将来的に人口減少と労働力低下が起こります。

人口減少は消費者が減ることにつながり、経済の縮小が懸念されます。
また、稼ぎ頭(働き手)減少も招きます。
いずれも将来的な国力低下につながる恐れがあります。

高齢化による問題
高齢化が進むと生活を支えないといけない高齢者の割合が増えるため
社会保障制度維持にかかる費用が肥大化します。
費用が肥大化すると社会保障制度の維持のために
現役世代の負担を増やすか、社会保障制度を劣化させるか、
またはその両方が必要となり、
国全体としての豊かさが失われると言われています。

問題は少子高齢化ではなく社会制度

少子高齢化を世間で問題とする理由は簡単にいうと
年金や医療保険を含む社会保障が維持できなくなる
と言っているのと同意です。

高齢者(扶養者)が増え働き手(稼ぎ頭)が減る事で
社会保障の維持が難しくなることは事実です。

しかし、この問題は社会保障を含む社会制度に問題があるわけです。

そもそも「定年制」「年金制度」いずれも平均寿命が60代以下の時代に
出来た制度で定年≒平均寿命が前提の社会制度です。
平均年齢が80歳を超えた現在で継続し続けられるシステムではありません。

現在の社会システムを継続可能な人口ピラミッドを計算してみました。

上図は人口を1億2000万人維持、
高齢化社会始まりの高齢者人口7%維持をするための理想的な人口ピラミッドです。
高齢者1人を支える現役世代の人数は106人と手厚いです。
現在の社会保障システムであれば余裕で継続可能です。
このピラミッドを維持するために必要な出生数は年間270万人です。
定年まで生きられる人の数は約1/4です。

上図は人口を1億2000万人維持、
高齢社会始まりの高齢者人口14%維持をするための理想的な人口ピラミッドです。
高齢者1人を支える現役世代の人数は70人と手厚いです。
現在の社会保障システムであれば余裕で継続可能です。
このピラミッドを維持するために必要な出生数は年間230万人です。
定年まで生きられる人の数は約1/3です。

上図は人口を1億2000万人維持、
超高齢社会始まりの高齢者人口21%維持をするための理想的な人口ピラミッドです。
高齢者1人を支える現役世代の人数は16人と手厚いです。
現在の社会保障システムであれば継続可能です。
このピラミッドを維持するために必要な出生数は年間200万人です。
定年まで生きられる人の数は2/5~1/2です。

以上、3パターンを紹介しました。
どのパターンを見ても不幸な数字です。
子供は多く労働人口は多いのですが、凄い勢いで人が死にます。

ちなみに今の社会制度を継続可能で
且つ、出来るだけ長生きできるパターンを計算した結果ですが・・・

総人口1億2000万人
高齢者人口24%
高齢者1人を支える現役世代の数が10人
ピラミッド継続に必要な出生数が年間190万人
約半分が定年まで生きられる
約5人に2人が75歳まで生きられる


こんな感じです。

いずれにしても不幸な数字です。
しかし今の社会システムを持続可能にするためには
これくらいの数字を目指す必要があるわけです。

これは果して「少子高齢化」が問題なのでしょうか?
それとも「社会制度」が問題なのでしょうか?

私は「少子高齢化」ではなく今の「社会制度」に大きな問題があると考えています。

理想的な人口ピラミッド

目指すべき社会制度を考えるためにはまず
理想的な人口ピラミッドを考える必要があります。
実の無いところに制度を作っても意味がありません

現状を知り目指すべき理想図をハッキリと描き
そこを目指すための社会制度でなければ
今の日本の様にドンドンと滑稽な方向に進んでいきます。

そのうえで理想的な人口ピラミッドを考えることは
その第一歩といえます。

私が考える理想的な人口ピラミッドがコチラです。

上図は人口1億2000万人キープを想定したピラミッドです。
年間死亡率が0.1%で10人中9人が100歳まで生きられる形です。
ピラミッド継続に必要な年間出生率は人口の1/100に当たる120万人です。

理想人口が1億2000万人というのが多いのか少ないのかというところは議論の余地があると思います。
個人的には日本の理想人口は4000万~6000万人くらいかなと考えています。
理想人口については明確な理由はなく、あくまでもふんわりしたものです。

ちなみにこの人口ピラミッドは今の社会制度の延長線上には存在しえません。
今の社会保障制度をこの人口ピラミッドで維持することは不可能です。

しかし、突発的な事故や災害以外は
天寿を全うできる社会を体現した人口ピラミッドを理想とし
そこを目指す社会制度に考え作り替えていくことが
政治家の責務であるべきと私は考えます。

少子化対策の考え方は的外れ

この話は科学的なエビデンスはありません。
自然界ではこういう傾向にあるよね?だからこうなんじゃね?
といった個人的な感想であるということを前置きしておきます。

そもそも現在政府がやっている少子化対策の考え方は的外れです。

そう思う理由としては、ざっくりとこの2つでしょうか。

・自然界のバランス調整の可能性が考慮されていないこと
・政府は国民を「家畜」か何かと勘違いしていること


以下、少し掘り下げてみます。

自然界のバランス調整の可能性が考慮されていない

自然界のバランス調整の可能性とは、主に人口調整の可能性です。

つまり人口調整の可能性とは
現在の人口は実は多すぎるためバランス調整のため人口減少局面に入ったのではないか
という可能性です。

そもそも自然は、上振れ下振れを繰り返しながらバランスを保とうとする傾向にあります。
生物は死亡率が高くなればなるほど出生率が上がって
逆に死亡率が低下すると出生率も低下する傾向にあります。

科学的な理由は良く分かりませんがですが
増えすぎないように&減りすぎないように自然の調整プログラム的なものが
生物の遺伝子に組み込まれているのかもしれません。

この内容の深堀は記事1つ出来上がるくらいのボリュームがあるため
改めて別の記事で取り上げたいと思います。

政府は国民は「家畜」か何かと勘違いしている

少子化対策の政策を見ていると
政府は国民を「人」として見ていないのではないか?
国民を「家畜」か何かとして見ているのではないか?
と思えてなりません。
目の前に人参(お金)をぶら下げて走らせるみたいなことをしているからです。

現在、詳細化対策として実施している制度の個々の善し悪しは議論の余地がありますが、
全体としての方向性には大きな問題があります。

まず、出生率低下の要因と言われているものは大別すると
未婚率の増加&晩婚化、経済的問題の2つでしょう。
この2つは根本は同じで「女性の社会進出」を推し進めてきた結果です。
これは女性差別とかそういう事ではありません。

もともと日本では女が家を守り、男が外で稼ぐという役割分担が出来ていました。
これは実は理想的な形といえます。
なぜなら子供を産めるのは女性だけだからです。

女性はお腹に子供を宿して無事出産するという一番大切な仕事があります。
また子供が生まれてからは子供を育て守るための身体へと変化します。
つまり女性は生物的に子供を守り育てるのに適した身体であるということです。

政府は女性がこの役割を全うできる様な支援する仕組みを作るべきなのです。

もちろん女性が社会に出て自由に働ける環境を整えるという考えは素晴らしいことです。
しかし、それは選択の自由があるべきという話で
女性も社会に出て労働者として一人前に働いて当然みたいな風潮を作るべきではありません。

そういった風潮を推し進めてきた結果、
多くの女性がサラリーマンとして働くことになりました。
もともと男性社会という言葉がある様に労働市場は男性のほぼ独占市場でした。
そこへ女性が進出することで新しい産業が増えればよかったのですが
実際は男性が独占していた仕事を女性と分け合う形になってしまいました。

これの何が問題かというと労働者数が増えたにも関わらず
仕事の量がさほど変わっていないということです。
今までは10の仕事を10の労働者で分け合っていましたが
今では13の仕事を20の労働者で分け合っているみたいなことが起こっています。

つまり一人当たりの給料が0.6~0.7倍程度に落ち込んでいるようなイメージです。

これが現在起こっている「女性の社会進出」による弊害です。

その結果、男性一人の収入で家族を養うことが難しくなり
共働きせざる負えない環境を作り出しています。

そういった根本を無視し続けて
目の前に人参(お金)をぶら下げて走らせるみたいなことをさせているから
政府が国民を「人」としてではなく「家畜」として見ている
と思えてならないわけです。
これが少子化の人為的な原因ではないのでしょうか。

まとめ

念のため言っておきますが、これは私の感想です。

現在言われている少子高齢化は問題ですらありません
問題なのは現在の社会制度です。

国民の幸せを本当に考えているならば
現在の社会制度を維持することを早々に諦めて
ゼロから制度設計をやり直す必要があります

少子化は増えすぎた人口を適正人数方向へ減らすための調整局面である可能性がある。

人為的な少子化の原因は無理やり女性の社会進出を促し続け
労働者一人当たりの収入を減少させ、共働きせざる負えない状況を作ったこと。
結果的に安心して子供を作り育てる環境を壊してきたことが原因です。

参考文献

e-Stat(政府統計の総合窓口)
出生数推移参照ページ、人口推移参照ページ(平成12年以前)(平成12年以降)
国税庁HP
平均給与推移参照ページ

タイトルとURLをコピーしました