宇宙はどのように始まったのか——。
「宇宙が生まれる前は何があったの?」「宇宙の外側ってあるの?」「宇宙は有限なの?無限なの?」
こうした疑問は昔から多くの人が抱いているものですが、いまだに決定的な答えはありません。
今回は、私が個人的に想像している“宇宙の成り立ち” を、フィクションとしてお話しします。
科学的な証拠がある話ではなく、あくまで私の世界観です。気軽に読んでいただければ幸いです。
宇宙の根底には“よどんだ空間”が広がっている
私の考える世界では、すべての根底に
正体不明の物質とエネルギーがよどむ、無限の空間
が存在しています。
このよどんだ空間では密度も圧力も一定ではなく、
常に不安定で、濃い場所もあれば薄い場所もあります。
私たちが「ダークマター」や「ダークエネルギー」と呼んでいるものは、
実はこの“よどみ”を構成する成分なのだと考えています。
偶然の「過密」が宇宙の誕生を引き起こす
よどんだ空間の一部が、偶然にも極端に高密度になる瞬間 があります。
するとその部分は急激に温度が上昇し、
莫大なエネルギーが水面の波紋のように周囲へ広がっていく。
この瞬間こそ、ひとつの宇宙が誕生するきっかけだと私は想像しています。
宇宙とは、大きなよどみの中にできた一時的な“波”のようなものなのです。
ダークマターが分解され、素粒子が生まれる
生まれたての宇宙は超高温状態となり、
よどみを構成していたダークマターは、さらに細かく分解されます。
やがて温度が下がっていくにつれて、それらは素粒子として再構成されていく。
この過程の偶然の積み重ねによって、
・素粒子の種類
・物理法則
・物質のふるまい
といった“今の宇宙の仕組み”が決まったのではないかと考えています。
つまり、私たちの物理法則は「この宇宙が冷えていく途中の“たまたまの結果”」なのです。
宇宙の95%が“ダーク”なのは当然のこと
現在の宇宙の構成比はよく知られています。
- 可視物質(私たちが認識できる物質):約5%
- ダークマター:27%
- ダークエネルギー:68%
なぜ物質が5%しかないのか?
私の世界観では、その答えはシンプルです。
宇宙そのものが“よどみ”の中の波だから。
もともとダーク成分が主役なのは当然ですし、
むしろ“物質が生まれたこと”のほうが奇跡的な現象なのかもしれません。
宇宙は無数に生まれ、無数に消えていく
よどんだ空間は無限に広がっています。
ということは——。
宇宙(波)は無数に生まれ、無数に消えている。
法則がまったく違う宇宙、
物質そのものが存在しない宇宙、
時間の概念が異なる宇宙。
そんな宇宙が、ただ淡々と生まれては薄れ、
また新しい波が生まれ……を繰り返している。
私たちの宇宙も例外ではなく、
十分に拡大して薄まれば、やがてよどみに戻るのかもしれません。
あるいは別の宇宙と干渉し、新たな法則が生まれることもあるのかもしれません。
おわりに:これは私の“世界観”の一つ
以上が、私が想像する“宇宙の始まり”の物語です。
科学的に正しいというわけではなく、あくまで フィクションとしての世界観 です。
誰にも答えがわからないからこそ、
こうした想像を楽しむ自由があるのだと思います。
あなたは宇宙の始まりをどう想像しますか?
